お茶の知識

深蒸し茶と目詰りしない急須

 食生活の洋風化と水質悪化による塩素の増加によって昔の製法によるお茶では味が薄いと言われるようになり、研究熱心な生産家が考え出したのが『深蒸し茶』という製法です。

 お茶の葉を摘み取ってから発酵を止める為に、昔は60秒位蒸気で蒸していたのですが最近は120秒の蒸し器がほとんどになりました。長所は深いコクと何度も煎が効くこと、欠点は長く高温で蒸すために揉んだ時に細かくなってしまう傾向があることです。特に新芽を摘んだ上級茶ほど壊れやすいのですが、この壊れた細かい新芽が一番の旨味の部分ですので、これを取ってしまうと味の軽いお茶になってしまいます。

 では何故、上級茶ほど細かいのでしょうか?第一は新芽を早く摘み取ったほうが『葉』が柔らかくて美味いお茶になるからです。後になるほど硬葉になるので葉が荒くて価格が安くなるというわけです。第二に手摘みは形が良く摘めますが味も香りも同じなのに人件費分が高くなります。形は細かくなりますが、ハサミ摘みだと安くて美味しいお茶をお届けできるのです。

 そんな細かな美味しいお茶を『目詰りさせずに』自分の希望の濃さでお湯切れ良く出せるのは、特殊な網の急須です。最近の生産家はほとんどがこのタイプの蒸し器ですので、茶の製法の変化と共に道具の急須も変える時期だと思います。

 

 是非、この新アミ方式の急須を試してみてください。

 

<急須使用時の注意>

  1. フタの穴は注ぎ口に合わせる。

  2. 2煎目を入れる前に注ぎ口によっている茶葉を、急須のシリをポン!とたたいて、反対側に戻してからお湯を注ぐ。

     

<急須の目詰り解消法>

1.急須に大さじ2杯ほどの液体漂白剤と液体洗剤を3滴ほど入れ、2

      時間程度置きます

2.その後にお湯をいっぱいに注ぎ、一晩浸け置きします。

3.翌朝にしっかりと洗い落としてから、酢を大さじ2杯入れてお湯を

  いっぱいに注ぎ、3時間位浸け置きします。

 

 酢を入れることで、漂白剤と洗剤の匂いが取れてお茶が美味しくいれられます。時々、以上のようにすると目詰まりを解消できますので、ぜひお試しください。

 


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定休日  第1・第3月曜日