島国。

夏はゲリラ豪雨・竜巻で冬は関東でも大雪と異常気象が増加し、これが日常になるのか? という不安を感じさせられますが、自然だけでなく人間社会も生臭くなって来てウクライナの政情不安にロシアが介入し、中国や韓国と日本の外交的な不仲が進んでいます。

平和が続いた島国日本人には想像力を持って考えないと真剣に実感出来ない怖さが有りますが、陸続きで国境線だけの国々は侵略されたりしたりの戦争の歴史が、生身の家族を失ってきた歴史を通して肌で感じる緊張感が無意識の領域まで染みています。 

恐らく外国の異常気象や政情不安で日常生活が機能しなくなる程の状況を迎えないと、今の恩恵が続くと思っているように思います。 

四季が有り、水に恵まれた日本では蛇口をひねれば水が出るのにミネラルウォーターを買っていますが、パレスチナとイスラエルの問題は宗教的なものと、人が生きる為に欠かせない水の問題も解決出来ない所にも難しさが有ります。 

豊かな国イスラエルに水源がなく、貧しい国パレスチナの水源なしでは生活水に窮します。

科学と物流が進化して、誰が何処でどんな思いをして作ったものか? 知らないまま当たり前に食べたり使ったりしているうちに麻痺して行く恐さを感じます。

様々な人達の怒りが一方通行の今の日本社会においても、皮肉的な見方をすれば逆に人間らしい心を持った人ほど病んで行っている様な気もします。

フランスの哲学者フーコが言った『近代社会が最も過酷な仕方で最も組織的に個人の主体を奴隷の様に縛り上げる』を改めて思い出します。

その為の想像力には、自分に身近な今の格差社会や会社内の状況や地域社会を思い浮かべれば誰でも納得できるのではないか? と思います。