夏になると毎年富良野の美味しいお店『麦秋』へ行き、ラベンダーの時期でなくても景色と雰囲気を堪能しに行きます。 季節の移り変わりの中で自然の有り難さと厳しさを思い、63年の歳月で自分が経験し教えられたものを思い知ります。 喜怒哀楽の人生の中で、辛い時を料理の隠し味の様にコクを出す為と受け入れて過ごす覚悟も、いつ頃からか? 忘れました。
9月の定休日は祭日に重なったので、いつものように母も連れて先取りした秋の紅葉を見て季節を楽しもうと十勝岳登山口の温泉に行って来ました。
富良野の『北の国から』の家々を撮影時の大変さを思いながら見て歩いた後、夕暮れも早くなったので日が沈まないうちにと中富良野へ急ぐ車中2人が『紅葉はまだ早い』と言う言葉に謝りながら山を登り始めました。
山道の周りはまだ青々としていて諦めて上り、登山口に近づいた時に山を見上げて3人で驚きました。
登山口から上の方が油絵で描いた様に見事に紅葉していて、
車から降りると風が冷たくまるで冬を思わせるような体感気温でした。
夕日に照らされた紅葉を露天風呂に浸かり眺め、隣の露天風呂から聞こえる妻と母の会話を聞きながら小さな幸せを感じました。
喜怒哀楽の積み重ねの中で、春夏秋冬それぞれの季節を受け入れる事が、生きる事に料理のコクの様なものを与えると改めて実感しながら帰宅しました。
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