気質と運。

東京で車の営業のサラリーマンとして六年、そして三十八年間お茶の販売を通して様々な人達と接して来て思う事は『人の人生には、その人の気質が運に微妙に影響している』ことです。 

厳しく叱られた時にその言葉の裏に潜む優しさを知って『ありがとうございます』と言える人と、言葉の表面しか理解できず捨て台詞と不遜な態度で別れる二通りが有ります。 

目上の人が決め付けたように上から目線で言う時に、何か?      と逆らうような受け答えをしてしまう人と、そのまま聞き流せる人に別れますが、私のようにそんな時逆らうタイプは、腹を見せて自分の過去の悪い部分を話しながら諭してくれる人には白旗を上げて尊敬し教えを請います。 

聞き流せる人は、どちらに対しても聞き流してそれで終わりです。 

こだわって生きる人にも二種類有り、良い方にこだわる人と悪い方にこだわる人に別れます。  

良い方は自分の利益にはならないのに、相手のことまで考えて選択方法にこだわります。 

悪い方の人は相手のことより自分の利益を優先して選択する方にこだわります。 

短いスパンでは優劣は見えませんが長い人生を積み重ねると、あぶり出しのように見えてくる結果は、その人の気質がその人の幸運や悪運に繋がっています。 

娘が高校生の時に『沢山買ってくれるお客さんでも強気で高圧的な人には逆らい、たいした買わなくても不遇な人には優しいのは何故? 商人としては問題なのでは? 』と突然聞かれ、戸惑い一日考える時間を貰ってよく考えたのですが、『単純に癖』だと思うと答えました。 

娘は『癖か?』と大笑いでした。

良くも悪くもほとんどは『癖』みたいなもの、つまり気質が決めていると思います。