失敗からしか学べない。

還暦を迎えた時に七十歳まで水泳の四種目続けて泳ぐ二百m個人メドレーを維持する目標をたてました。 

関はバタフライですが、それには六十五歳位までは倍の距離をゆっくり余裕の完泳が必須です。

仕事と違い趣味の領域は失敗や挫折をしても誰にも咎められないので『失敗から学ぶ楽しみ』が有ります。 

私の人生は『お調子者』が原因で経済的・肉体的に手痛い失敗の連続でした。

人間は誰でも『ミスのパターン』を持っていて、性急・熟慮し過ぎ・配慮が足りない・配慮し過ぎ等が多数有り、仕事も趣味や習い事も結婚や事業も、突き詰めると全ての過ちに共通のミスのパターンが有るように思います。 

私は性急でお調子者ですので、水泳でもいつも体の故障や不良が出て後悔の連続です。

はわかっていて、何事にも『好きにしたら』とあざ笑うよう意味深に囁きます。 

人は『本業に差しつかえのない趣味で失敗を重ね、傷つき、己の未熟を骨身に沁みるまで味わう』ことが実害の少ない矯正方法だと思います。 

娘を育てている時、挫折や失敗で苦悩している時に、いつも耳元で『良かったね』と囁き続け、随分怒られました。 

立ち直った時に『人間は失敗からしか学べず、同じ失敗をしたら馬鹿です』と言い続けましたが、横で妻は嬉しそうに私を見ていました。 

人は何か趣味や稽古事を持ち多様な失敗から自分の未熟と弱点の傾向を知る余裕を持っている人ほど、本業での失敗を少なくし長く維持できるような気がします。 

なるべく失敗する確立が高い趣味やお稽古事は本当にお勧めです。