富の偏在が消費不況。

デフレと格差の進行は突き詰めれば富の偏在が進み過ぎた結果で、消費不況と少子化からの脱出には富の平準化を進めるのが一番の近道と誰かが? 書いていました。

一人のお金持ちが一億使うより、千人が十万円を使う方が社会のお金の流れが活性化して景気が良くなり、安心感から結婚も子供も増える道理です。 

では何故、富の偏在化が進んだのか? 

お金の価値が絶対化して、人を測る基準のモノサシがお金で測るようになった為に、資本家が沢山の人を手段として使っている事に、一般の人が疑問を持たないようになったからではないか? と思います。

今の会社は労働者に対し、搾取していても雇用してやっている感覚では? と思います。 

最近のテレビCMでも、人々を不安にしてその不安(健康食品)や不幸(サラ金過払いを助ける法律事務所)につけ込んで利益を上げるやり方が多数を占めるようになり、無知で後から騙されたことに気が付いた人には、自己責任と開き直って異論がない風潮に恐怖すら覚えます。

多くの人が利益を得ることには敏感になり、自分の身に迫る危険を察知することには鈍感な現状は、生存を優先する生物学的には退化です。 

私自身が経験した危機の中で生き延びる為の協力者は、家族の精神的な支えと、金銭的にはお客様や取引先や銀行の方や友人だったと思います。 

昔読んだ内田樹さんの『邪悪なものの鎮め方』の前書き最後に、人間が生き延びる為に必要なものは、お金などではなく礼儀正しさと危険な人を感知する身体感度の高さと表裏のないオープンマインドと有り、回想してみて含蓄の有る言葉と実感させられました。